【E25弾環境】青単ロイヤル

 

前語り

あけましておめでとうございます、黒歴史です。

今回はタイトル通り青単ロイヤルを紹介します。

アズールレーン2の発売が2月末なので、発売して約9ヶ月が経ちますが、まだまだ学びのあるパックです。

かなり長い期間このタイトルで遊ばせていただいていますが、このコラボパックを理解しているとは到底言えないと思っています。未だにプレイの度に発見があります。

 

今回のロイヤル自体はどこかのCSで使おうと思っていたのですが、ことごとく機会を失ってしまったので、記事という形で公開させていただきます。

 

コンセプト

基本的には《愛と希望の暁星イラストリアス》を用いて、相手の妨害を無視して点を取り切るワンショット系デッキと考えて差し支えないと思います。

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《愛と希望の暁星イラストリアス》の特筆すべき点はやはりその突破力にあります。

多くのデッキが抱える起動能力やイベントによる妨害を無視して行動することができる利点は、イデアライズが登場して以降の環境においては語らずとも理解可能な性能でしょう。

加えて《カードデバイスの変革者》の登場によって理論上すべてのデッキに採用可能となったイデアドライブを無視し、3コスト以下のゼクスでも点数を取ることが出来る点もオンリーワンな性能であると言えるでしょう。

 

ロイヤルのカードプールにおいて優れている点は以下の4つ

正規のコストを払わなくてもカードをプレイできる展開性能
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ロイヤルには手札や盤面の条件を満たすことで0~1コストでプレイできるカードが多く存在します。

登場だけでなく、それぞれが増えた手札をしっかりとアドバンテージに変換できる能力を有しており、ロイヤルにおける得点力の高さに起因しています。

 

イデアドライブによる序盤の点数防衛を貫通できる
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《ベルちゃん》《ベルファスト》は1コストで登場できるだけでなく、それぞれ絶界と3コスト以下の効果を受けないテキストによってイデアドライブによる点数防衛を無視して得点することが出来ます。

《シグニット》も3コストのゼクスながら、得点が可能です。

IGOB前に相手ライフを3点にしておくことでワンショットのリスクを軽減する戦法は、現在のZ/Xではポピュラーではありますが、それに加えて低コストで相手の防衛を貫通できる利点は、ロイヤルの強みのひとつです。

アズールレーン》のドローによる再現性の高さ

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 このカードを1ターン目にプレイできたかどうかで、その後の安定感が桁違いになります。

継続的な手札交換とドローは、前述した得点力の高いカード群を手札に揃えることを容易にし、IGOBターンに必要な《イラストリアス 誓いの指輪》やロイヤルの切り札である、《ヴィクトリアス》の2ダメージの成否に大きく寄与します。

 

強力な5コストウェイカー《ジャベリン改》による動きの最低保証

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自分は、安定度の高いデッキには強い("デッキと相性が良い"の方が正しいかもしれません)5コストウェイカーが存在していると考えています。

例えば”リゲル”の《ハーモナイズソード アルダナブ》

”ロードクリムゾン”の《黎明を告げる焔槍ロードクリムゾン》

”フィーユ”の《万華の覚醒者フィーユ》

現在、強力であるとされているデッキには、相性の良い種族ウェイカーやP指定ウェイカーが採用されています。

どのデッキも5コストウェイカーは3ターン目のプレイの最低保証でありながら、一定以上の働きをします。

自分は、ロイヤルでは《ジャベリン改》が他のデッキの5コストウェイカー群に劣らず、このカードが最低保証として存在することによる安定度の高さが、魅力のひとつであると思います。

手札の質を整えると同時にバウンスまで出来るカード、弱いわけありませんよね?

 

これらの強みから、

豊富な手札交換から得点力の高いカードを集め、序中盤に点数を刻み1度目のIGOBで相手の妨害を無視し残りのライフを取り切る、基本に忠実ながら対応の難しいワンショットデッキ

としての構築が可能なプールであると判断しました。

 

デッキリスト

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青単ロイヤル

《テラー》の枠は自由枠ですが、リソースに埋めても、《アズールレーン》でトラッシュに置かれても、相手の6リソース目を置かないことに対するプレッシャーになるので、1枚の自由枠の与える影響力を考えて、今回は《テラー》を採用しています。

エクストラデッキの《ジャベリン改》3枚ですが、2枚使う試合は往々にして存在するので、変に散らすよりは良いと思い、3枚にしています。ウェイカーアッパーで捲り間違えることがありません。1枚を別のウェイカーに変えて問題ないです。

 

採用カード

特筆すべきカードのみ説明します。

《ミラージュシャドウ ベラトリクス》

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ジェネレーションX発売後に登場した、シャドウデッキに《ベルちゃん》を採用する

”ベルちゃん電影”というデッキタイプがありますが、あちらのデッキとはシナジーの高さが違います。

①《ベルちゃん》登場

②《ミラージュシャドウ ベラトリクス》の電影効果で《ベルちゃん》を手札に戻す

③手札に戻した《ベルちゃん》を再び登場

上記による、合計2コストの2面バウンス2体展開1ドローはもちろん

手札を減らさずに展開できるので《ベルファスト》《ベルちゃん》《ウォースパイト》の条件を阻害せず、並べることが出来ます。

また、《イラストリアス 誓いの指輪》は俗に旧誓いと言われる、チャージを必要とするタイプの誓いなので、2体展開からのディンギルによるチャージ作成も噛み合っているうえ

アズールレーン》のドローにより安定して、《ベルちゃん》+《ベラトリクス》を揃えることが可能です。

電影がターン1である都合上、大量に手札に来てしまい使いきれない場合も、《アズールレーン》で手札から必要のない分の《ミラージュシャドウ ベラトリクス》を別のカードに変換できるため、無駄がありません。(そもそも捨てることがあまりない)

余談ですが、ユニオンのデッキにも4枚必要になったので、自分はこのカードを8枚購入させていただきました。汎用性が非常に高く、青の入っていないデッキにベラトリクスのみを採用するtベラトリクスのような構築も可能なナイスカードなので、おすすめの1枚です。

 

《正義の黄昏》

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 先に断っておきますが、確かに自分はこの《正義の黄昏》というカードは好きです。しかし、このカードを使いたいからデッキを組んでいるわけではありません。このカードを強く使えるデッキが存在し、自分がそのデッキを使っているだけです。好き嫌いでカードは選びませんし、きちんと採用に至るロジックが存在するのであれば、”逆張り”などと言われる理由もありません。

 

さて、ではその”採用に至るロジック”ですが、ロイヤルの強みである

正規のコストを払わなくてもカードをプレイできる展開性能がその一端を担っています。

ゼクスにおける、最も効率の良いビートダウン方法のひとつに、自分のPSをパワーの高いゼクスで防衛し、コストの低いゼクスを相手PS周りに登場させるといったものがあります。

直感的に理解しやすいのは「パワー10500のゼクスとパワー5000のゼクスが登場できるとき、どちらをPSに、どちらを相手PS隣接スクエアに置きたいですか?」といった質問でしょう。特にそのほかに指定がないのならば、多くの方が10500をPSに置く形を選択すると思います。

この質問のロイヤルにおけるパワー10500のゼクスに相当するカードが《ウォースパイト》です。

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 防衛能力を持ちながら、0コストでPSに登場させることが出来ます。

次にパワー5000のゼクスに相当するカードが《ベルファスト》《ベルちゃん》そして《ミラージュシャドウ ベラトリクス》です。

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こちらのカード群、すべて実質1コストで登場が可能です。

なので、PSを囲むのに必要なコストは合計3コストとなります。

 

長々と意味不明なことを語っていると思われるかもしれませんが要するに、

理論上ロイヤルは、理想的なビートダウンの形を完成させるために必要なコストはたったの3コストであるということです。

すべてのパターンで3コストで完結するわけではありませんが、1コストの動きが多い以上、ほとんどのパターンで最低でも6リソース目に3+1コストで得点、残2コストの形が、完成します。

 

その2コストの使い道として白羽の矢が立ったのが《正義の黄昏》です。

防衛能力を持っている《ウォースパイト》を相手が突破するのに最も簡単な方法はIGOBでのアタックです。そこに《正義の黄昏》を打ち込み、相手のIGOBを除去しましょう。

 

また、ロイヤルの最大アタック数も《正義の黄昏》を採用した理由のひとつです。

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ロイヤルのPS攻撃数は相手PS隣接で3回、《愛と希望のイラストリアス》のレンジ3、《ヴィクトリアス》のレンジ2 、と合計で5回です。ここで問題になってくるのが

《愛と希望のイラストリアス》《ヴィクトリアス》とIGOBを破壊できるパワーを持つゼクスがノーマルスクエアにある相手のIGOBを攻撃してしまうと、攻撃回数が減ってしまう

という点です。「PS攻撃回数が5回から4回になることがそこまで致命的なのか?」

 と思われるかもしれませんが、相手の残ライフ4からライフの生き物なしですべてのライフを取り切れる5回攻撃と、何をしても勝ちきれない4回攻撃の差は非常に大きいです。

そこで、《正義の黄昏》によってIGOBを除去することで、PSへの5回攻撃を安定して成功させることができる点が強力であると思い採用しています。

 

《オーロラ》《フォーチュン》
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どちらも強い状況が限定的なカードなので、2枚ずつ採用することで強いときに選択できたら良いと思い現状の枚数となっていますが、種族ロイヤルのアイコンアッパーとしての採用理由が主なのであまり気にしてないです。

気持ちフォーチュンの方が強い盤面は多いので、フォーチュン4枚でも良いと思います。

 

《行こう、電子の先へ》《決意のイデア Type.I”A-Z”》

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 まず、《決意のイデア Type.I”A-Z”》ですが、Typeの枚数関係なく、登場時に1枚引くことが可能です。先行5ターン目にワンショットのためのパーツを探しに行きつつ、《正義の黄昏》の項目で記述した理由と同じく、IGOBを攻撃することで《愛と希望のイラストリアス》《ヴィクトリアス》の攻撃をPSに集中させることで、相手PSへの5回攻撃を補助することが出来ます。

”メモリアルピース”の条件達成についてですが、《アズールレーン》をプレイできていれば、毎ターン獲得することが出来ます。

《ミラージュシャドウ ベラトリクス》がシャドウ名称をもっているので、最悪アタックでも獲得が可能です。(ベラトリクスを1枚消費してのピース獲得は正直したくないですが…)

 

 

マリガン基準

 マリガンは簡単です。先手後手問わず横向きのカードがあればキープします。

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見えたらキープ

それ以外はマリガンです。それほど、このデッキにおける《アズールレーン》はその後の展開に影響を与えます。

 

各ターンごとの動き

1ターン目

アズールレーン》をプレイします。*1

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プレイできない場合は先手なら手札のキープを優先し、ターンを終了します。

後手ならば、ゼクスをプレイしても良いです。多くの場合はアッパーをプレイしますが、《ベルちゃん》《ミラージュシャドウ ベラトリクス》のセットを持っている場合は《ベルちゃん》登場から電影、1ドローまでしてしまって良いでしょう

 

2ターン目

先手後手問わず基本は1ターン目の後手と同じですが、このターンまでに《アズールレーン》を引いていた場合は《アズールレーン》+アッパーをプレイしましょう。

 

3ターン目

概ね《ジャベリン改》のプレイが正解になることが多いです。

先手の場合は次のターンに得点をするためのカード《ウォースパイト》《ベルファスト》《ベルちゃん》《ミラージュシャドウ ベラトリクス》を探しに行きます。

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何回この画像を使ってるかわからない

後手の場合は《イラストリアス 誓いの指輪》《ヴィクトリアス》等を探します。

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 後手でも、先手で集めるべきカード群をキープしたいですが、優先度的にはIGOBの出力の方が重要です。4ターン目にIGOB+《ベルファスト》or《ベルちゃん》+《正義の黄昏》構えで耐久するパターンもあるので、覚えておくと良いでしょう。

 

 4ターン目

 先手でスタートカードの《ジャベリン》がPSに残っている場合はリソースを置き、チャージを全て使ってIGを行い、6コストディンギルを目指します。

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破壊するとウォースパイトが出てきてしまい、テンポを取られるため、基本的に残ります

《試作型ブリMKⅡ&汎用型ブリ》と《億劫なる『沈泥』ラハム》の使い分けは状況によりますが、悩んだら《試作型ブリMKⅡ&汎用型ブリ》で問題ないと思います。

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ディンギルをプレイしたら、《ウォースパイト》をPSに配置し、《ベルファスト》等*2で点数を取りましょう。ウェイカーLV2が達成できている場合は、《ベルファスト》+《シグニット》でもイデアドライブを貫通して点数が取れます。

ここで注意すべきなのはリソースを置いた場合、《正義の黄昏》をプレイするコストを残しておくことです。

IGが全て失敗した場合でも手出しの《ベルファスト》+3コストゼクスで1点は取ることが出来ます。

 

先手でスタートカードの《ジャベリン》が破壊されている場合はディンギルをせず《ウォースパイト》をPSに配置し、上記のプレイを行います。

 

後手で相手が5止めを実行してきた場合は《正義の黄昏》を構えられる場合のみ、6リソース目を置き、それ以外の場合はこちらもリソース5枚で戦います。ロイヤルはお互いリソース5での戦いでは《ウォースパイト》のおかげでかなり強力です。こちらの場合うも低コストを用いて得点を狙いましょう。

 

後手で相手が6リソース目を置いてきた場合は大人しくIGOBをして問題ないでしょう。ワンショットが出来ないと思った場合は、先述のとおりIGOB+《ベルファスト》or《ベルちゃん》+《正義の黄昏》で耐えるプランもあることを頭に入れておきましょう。

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ヴィクトリアスは耐久もこなすカードです
 5ターン目

残った相手のライフを《愛と希望のイラストリアス》で吹き飛ばしましょう。

《ヴァンパイア》は《ヴィクトリアス》と組み合わせることでライフからの生き物を無視することが出来ます。

本来は2コストのカードでの得点はイデアドライブによって防がれますが、《愛と希望のイラストリアス》の前では全て無効です。

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おわりに

 本当は年内に完成させる予定でしたが、あっという間に年を越してしまいました。

アズールレーンのデッキはどのデッキもテーマがしっかりしていて、対戦していて楽しいタイトルだったと思います。

12/25に「トレカアイテムくじEX”アズールレーン”」が発売されましたが、これがコラボパック「アズールレーン3」のフラグであることを祈るばかりです。

ダイドーやフォーミダブル、パーシュースにハーマイオニーとロイヤルにはまだまだ好きな艦船がたくさんいるので、追加してもらえたら良いなぁと思っています。

記事に関する質問は以下のTwitterで受け付けておりますので、お気軽にお尋ねいただければ幸いです。

黒歴史 (@kuro_yua) | Twitter

 

長い記事となってしまいましたが、ここまで読んでいただきありがとうございました。

 

*1:4枚引いたら2枚くらいプレイします

*2:《ベルちゃん》《ミラージュシャドウ ベラトリクス》を省略します